初日の出に願いをかける

by mochi — on

元旦、初日を拝む機会に恵まれたので素直に心の赴くまま、
「コミックブックというクソみてえなフォーマットが一日も早く死滅しますように……」
と願いをかけようかと思って胸の前で手を合わせた瞬間、不意に自分が長いことコミックブックなど買っていないことに思い当たった。

自分にとってたいして利害のないことをことさら神頼みしても仕方あるまい。もっと切実な問題を訴えるべきじゃないかと自問した結果、
「人んちの本棚のスペースを考慮せず、高さ30センチを超えるバカでかいバンドデシネを出版し続けている不遜な出版社が軒並み倒産しますように……」
と真心を込めて呪詛をかけてみた。

やはり言うべきことを言った後は気分がいい。「王様は裸じゃないかと声を大にして言えるのは僕しかいない」と思わず前のめりになりそうなセリフを飲み込みつつ、いつになく清々しい気持ちで新年を迎えることが出来た。