2009年の総括
年末不定期恒例の総括。といっても、今年は外国漫画のレビューしか書いてないので割り切って外国漫画に限定した寸評。今年発売されたものとは限らず、僕が2009年のあいだに読んだものが対象。少なくとも一度は最初から最後まで読み通した作品をおもしろかった順に挙げてみた。もともとレビューには評価の点数をつけているからその点数の順に並ぶかというと必ずしもそうではない。もう一度すべての作品に目を通している暇などなく、今の時点での記憶に基づいて書いているので。
2009年に読んだ外国漫画
- Miss Dont Touch Me by Hubert & Kerascoët
- Far Arden by Kevin Cannon
- The Big Skinny: How I Changed My Fattitude by Carol Lay
- Saga of the Swamp Thing, Book One by Alan Moore, et al.
- The Laugh-Out-Loud Cats Sell Out by Adam Koford
- Little Nothings Vol. 2: The Prisoner Syndrome by Lewis Trondheim

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著者の普段の生活のなかのエピソードを描く漫画の第2巻。第1巻ほどではないけれども、そこそこ楽しく読めた記憶がある。人によっては取るに足りないこととして特に書き留める気にもならないような小さなことを拡大しておもしろく読ませる作品。
- The Killer #9-#10 by Jacamon & Matz
- The Nobody by Jeff Lemire
- Second Thoughts by Niklas Asker

写真家とミュージシャンと作家の三人が絡む大人の関係を描いた漫画。絵柄は僕の好みで、都市生活の喧騒と内面の沈思黙考の対照を雰囲気たっぷりに描くスタイルがとてもいいと思う。しかしながら、肝心のストーリーのポイントがよくわからない。一人称視点に固定された描写が混乱の元になっていて、再考してもはっきりしない点が多い。
- Gigantic Robot by Tom Gauld

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巨大なロボットの建造とその後の荒廃でもって、文明の興亡のはかなさを風刺した漫画。大判のページの物理的な大きさを利用した大ゴマが有無を言わせぬ強烈なユーモアの元になっている。ごく単純なことを表すのに随分と贅沢に紙を使っている自由な漫画だ。
- Nine Ways to Disappear by Lilli Carré
- Speak of the Devil by Gilbert Hernandez

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体操選手の女子学生の家庭の問題と、街を騒がす覗き魔の正体を絡めて描く変な漫画。とても体操向きとは思えないボディビルダーのような体型のキャラクターデザインが気になって仕方がなかった。それよりもさらに妙なのは、終盤になってやたらと人が残酷な仕方で死にまくることでまったく意味がわからなかった。 Love & Rockets の著者だということを知っているからこそ、こちらはただ困惑するだけなんだけれども、そうでなければこの著者は執筆中に頭がどうかしちゃったんじゃないかと揶揄したくなるほどだ。
- Ball Peen Hammer by Adam Rapp & George O'Connor
- Remake by Lamar Abrams

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中学生くらいの子供がスーパーヒーローのように振舞うギャグ漫画。主人公の強さや、作品世界の秩序を構成する設定がどこにリアリティを置いているのか曖昧で、エピソードによって恣意的にコロコロ変わっているように思え、あまり腰を据えてのめり込めなかった。
- Jam in the Band Vol. 1 by Robin Enrico

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ミニコミック。若い女の子三人のバンクロックバンドの活動を描く。音楽漫画というよりは、生まれ育った田舎町を何としても出たいという気持ちに焦点をあてた青春漫画。その意味ではおそらくありふれたモチーフを取り上げたに過ぎないといえるのかもしれない。しかし、主人公の鬱積した情念はかなり強烈で、ほとんどアイコン化されたような簡略なキャラクターデザインにはおよそ似つかわしくなく、生なましい感情とのギャップに驚かされた。とはいえ、表紙をデザインする分にはともかく、実際の漫画のページをこのキャラクターデザインで読ませられるのはかなり単調できつく感じる。
- Daybreak Vol. 3 by Brian Ralph

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戦争の後の荒廃しきったような世界でのサバイバルを描く漫画の最終巻。一人称視点の人物の正体は結局のところ僕が期待していたような驚くべきものではなかったのが残念。物語の上でも淡々と終わってしまった。
- The Bun Field by Amanda Vähämäki

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熊が車を運転したりするシュールな漫画。どこをどうおもしろがって読めばいいのかさっぱりわからなかった。この作者が必要としているのは読者ではなくカウンセラーか精神分析医なんじゃないかとおちょくりたくなる。駄目なシュールレアリスム。









